新型コロナウィルス

新型コロナウィルスが日本に猛威をふるいはじめてから10ヶ月ほどが経過しました。

時間の経過と共にコロナウィルスの対策も次第にわかってきましたが、当初はどんなウィルスなのか情報もない、治療方法もわからない、感染予防対策の知識もマスクも消毒液もない、治療にあたる医療機関も入院設備も防護服や手袋もないなど全くウィルスと闘える状態ではありませんでした。

当初国民の命を守る為、自粛要求が出たことは振り返って考えても仕方がなかったかなと思います。
新型ウィルスの感染予防対策準備が日本全体が出来ていなかったことが露呈されました。
特にマスク、防護服、手袋などの衛生材料や消毒液が医療従事者に対しても安定供給される体制が全く出来ていないことが。
今でも改善してるとは言い難い現状です。

住之江区のデータ・ボックス薬局、住吉区のバイアル調剤薬局では薬局で衛生用品や消毒液をずっと販売してない状態は薬局の機能として存在意義が無いと考え、パンデミックが起こった時用のスタッフ用に備蓄していたマスクや消毒液を小分け販売していました。

今では街中にマスクも消毒液も徐々に販売されてますので消毒液の小分け販売は一旦終了させてもらおうと思っています。
手に入りにくくなった場合また再開させていただきます。

医療従事者の間では緊急事態宣言が出た頃から冬にもっと爆発的な流行を起こすだろうと予想しており各々対策を練っているところも多くあります。

当薬局も感染予防の為、服薬指導カウンターの改良(アクリル板と仕切り)、空気清浄器設置、消毒液備蓄と日々の消毒、スタッフへの日常生活での感染予防の為の行動取り組みの徹底、薬局内換気、外食や旅行の自粛、スポーツクラブへの自粛など他にも、薬局で感染者を出してはいけないと取り組みを続けています。

当薬局では4月、5月にはビニールシートを天井からぶら下げていましたが、ビニールシートではアルコール消毒がしずらくきちんと消毒できないこと、患者様に薬をお渡しするときビニールシートでは顔色がうかがいにくい為病状の判断が難しい点から特注でアクリル板を発注し変更しました。

アクリル板越しの服薬指導では飛沫を防ぐ効果があるため、より患者さんとのお話が安全にでき、健康をお守りできる観点からコロナウィルス収束後もアクリル板の設置は続けて行こうと考えています。

令和3年も令和4年の冬もコロナウィルスの脅威は続くのではと、取り組みはしんどいですが続けざる得ないのではと考えています。

改めてテレビなどで報道も何度もされていますが新型コロナウィルスの特徴と対策、治療について記載しておきます。

新型コロナウイルスに感染しても、多くの場合は症状が出ません。症状が出る場合、大半の人では咳や発熱などの軽症で終わる為、感染しても気づかないことが多いです。そのため、感染が急速に広がる恐れがあり、高齢者や糖尿病などの持病をお持ちの方に対しては、肺炎が急速に悪化し、人工呼吸器が必要となってきます。
70歳以上の感染者では亡くなるケースも多い感染症です(春には10%くらいはあったのではと把握しています)。
新型コロナウイルスは人の力を借りてのみ猛威を振るうため、人が一致団結し、飛沫感染対策を意識して行動すれば、ウイルスは勢いを失います。

嫌なところは致死率も感染力も日本では経験したことのないウィルスだということです。
これが現状、パンデミックとなっています。

賢く行動するために、クラスターと呼ばれる集団感染を引き起こさない事が重要となってきます。
①換気の悪いところ(密閉)
②多くの人が集まるところ(密集)
③近くでの会話、声を出したり騒いだり(密接)
3つの密が重なり集団完成を引い起す可能性があります。
このような場所を作らない、行かないことが、感染の急速感染を抑えるために重要です。いくら手を消毒してマスクを着用しても、3つの密が揃うと感染が広がる可能性あります。

治療に関しては、ウィルスの事は十分解明されておらず、患者さんの症状に合わせてさまざまな治療薬が使われています。

ステロイド剤の「デキサメタゾン」は中等症と重症の患者さんには効果があり、「アビガン」は、軽症患者さんへの投与で、新型ウイルス治療薬の「レムデシビル」は、軽症の患者については効果があまり確認されておらず中等症や重症の患者さんへの投与はよくおこなわれてるようです。

特効薬が無いことから医療現場での対症療法の治療となります。

消毒の方法についてですが薬局に来局時、皆様にアルコール消毒を利用してもらい感染対策に協力してもらっています。
よく見かける消毒方法で手のひらだけの消毒をされている方を多く見受けますが、指先がいちばん使用頻度が高く、指先を意識した消毒を推奨したいと思ってます。

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