世界初NSAIDs経皮吸収貼付剤

住之江区のデータ・ボックス薬局にて久光製薬さんによるNSAIDs経皮吸収剤であるジクトルテープ75mgの製品説明会を行ってもらいました。

成分はジクロフェナクナトリウムで内服剤ではボルタレン錠が有名ですがその経皮吸収貼付剤となります。

5月中に承認され5月〜6月には発売されるとのことでまだ薬価も決まっていないそうです。

勉強会を聞いて私たちが思ったこととしては、適応が各種がんにおける鎮痛のみで、癌患者さんのみにしか発売されても使用できなく,もしも慢性疼痛などが適応に追加されると非常に使いやすい薬剤になるのではと思いました。

過去に2症例ほど、リウマチの患者さんで仕方なしの長期のNSAIDsの使用による胃潰瘍が重症化し、吐血をされた患者さんもいました。

内服薬と違い、ラット実験では胃腸障害があまりないことから、人に対しても胃腸障害が少ない薬剤であれば、リウマチ疾患のように長期に渡りNSAIDsが必要な患者さんに対してはありがたい薬剤になるのではないかと思います。